近年、固定価格買取制度(以下FIT)の導入で日本全国に環境にやさしい再生可能エネルギー施設が増えました。そうした流れもあり、農業分野においても「ソーラーシェアリング」を中心として、再生可能エネルギーと農業を併せた取り組みが注目されるようになりました。
一方、地域における施設栽培に使われる冬の暖房と作物の栽培や調整などで発生する残渣の処理が課題のひとつとなっています。
こうした中、再生可能エネルギーと農業の取り組みはFIT導入以前からも実施されており、その代表的な取り組みが、食品残渣を活用したバイオマス利用と液肥(液体肥料)創出の取り組みです。
バイオマスプラントを導入することにより多くの農家が抱えている残渣の処理、施設栽培でのコストの削減に寄与する可能性があります。また、液肥を使用することにより、従来有機農業では生育不可能といわれていた作物の栽培や懸念される病害虫の被害もなく、作物が生育するという研究結果も出ています。
農家が抱える課題解決の一助になることを目指し、地域の農業とバイオマス活用で奮闘し、地域循環・還元の取り組みを実施する埼玉県小川町の事例について学ぶ、勉強会をします。
講師には深刻な地球温暖化・気候変動や日本のエネルギー事情を吉田がさせていただき、後半に小川町で食品残渣を使いバイオガスと液肥を製造する「バイオガスプラント」を運営されているNPO法人小川町風土活用センター(NPOふうど)の桑原衛代表をお招きします。
NPO法人小川町風土活用センター
(NPOふうど)
埼玉県の小川町を主たる舞台として1996年より活動してきた「小川町自然エネルギー研究会」を母体として、2002年に成立したNPO法人です。農家を中心に、林業家、自然エネルギー事業者、学校の先生、職人、主婦、会社員など多彩なメンバーが顔を揃えています。有機農業と自然エネルギーに関するこれまでの実践を踏まえて、「地域の自然環境を日々の暮らしに活かし、できるだけ環境に負担をかけないで、いかに豊かな風土を守り育ててゆくか」をテーマに活動を展開しています。
【講師紹介】桑原 衛 氏
NPO法人小川町風土活用センター(NPOふうど)代表理事 工学修士(水資源・エネルギー)
埼玉県小川町で農業を営む(農地3.3ha 採卵鶏400羽 養蜂10群)。1995年から自然エネルギーなど地域の資源を活用した街づくりの「小川町自然エネルギー研究会(現、NPO法人小川町風土活用センター)のメンバーとして活動している。
【講師紹介】吉田 登志幸 氏
NPO法人ソーラーシティ・ジャパン代表理事
佐野市環境ネットワーク会議副代表
会社設立時より環境問題に意識を持ち徐々に活動幅を広げていたが、2011年3月11日東日本大震災と福島第一原発事故が大きなきっかけで、日本のエネルギー問題解決、地球温暖化防止に少しでも寄与するべく、省エネ・創エネに携わる団体等を通じて啓発活動や具体的実践を行っている。
日にち:平成29年11月21日(火)
時 間:14時 開場 14時30分 開演
場 所:佐野市役所 1階 市民活動スペース
講 師:NPO法人小川町風土活用センター(NPOふうど) 代表理事 桑原 衛 氏
NPO法人ソーラーシティ・ジャパン 代表理事 吉田 登志幸
参加費:無料
タイムスケジュール
14:00 開場
14:30 開演・主催者挨拶
14:35 「農家にとっても深刻な地球温暖化の現状」 NPO法人ソーラーシティジャパン 代表理事 吉田 登志幸
15:25 休憩
15:30 「小川町バイオガスプラントの取り組み」 NPO法人小川町風土活用センター(NPOふうど)代表理事 桑原 衛 氏
16:20 カラフルファーム 久保田 剛
16:30 終了
主 催:NPO法人ソーラーシティ・ジャパン
共 催:株式会社カラフルファーム
お問い合わせ:NPO法人ソーラーシティ・ジャパン
栃木県佐野市田沼町887-1 B103
TEL:0283-55-6500 FAX:0283-27-7217
メール:info@solar-city.jp 担当:青木
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