前回やわらかエネルギー学校でお世話になりました塩谷町のほしふる学校くまの木さんで開催された環境ジャーナリスト・小澤祥司さんの『自然エネルギーで地域を潤す』セミナーへ参加して参りました。
タイトルからして我々が常日頃掲げていることですので、その内容はすべて共感できるとても分かりやすいお話でした。
中でも、自然エネルギーをたくさんつくれば済むという問題ではなく、根本的構造改革をしないとエネルギーシフトなんてとても出来ないと。
これも、全く同感で、スライドにあるように、エネルギー消費をいかに減らすかが重要で、
1)省エネ
2)効率化
3)創エネ
とありました。ソーラーシティー・ジャパンと言いながら、やはり、創エネは最後なのです!
やることをやって最後の決め手が創エネです。この優先順位は万国共通。
そうして、自然エネルギーだけでまかなう社会にするには・・・
・住宅の断熱基準の厳格化
・機器のエネルギー効率化
・コミュニティーエネルギーシステムへの転換
・最終エネルギー消費を半分、一次エネルギー供給を4割に
と、提言しています。
これら条件がそろわないと自然エネルギーだけの社会というのは実現不可能だと。
それを評論家のように上から「出来る出来ない」を語るのではなく、ではどうやって実現できるかの具体的事例として山形県小国町のペレット事業を挙げていました。
里山資本主義の題材は岡山でしたが、ここ山形でも自然エネルギーで地域を潤すことを展開して成功しているのだと。
核になるのは地域のガソリンスタンド店の社長。灯油も販売しているが、よそから買って、販売して少しの利益にしかならない。地域にお金は少ししか残らない。こんな現状を憂い、自らペレットをつくり、ペレットストーブを販売して、地域で取れたエネルギーで、地域の暖房を賄い、お金を地域でグルグルわます挑戦をしています。
欧州ではペレット1kgあたり10円で、日本では40円。通販だと70円。欧州と比べると割高感は否めませんが、灯油と比較すると2kgで1Lとすれば50円で灯油と同じなので充分採算ベースで勝負できると。
このスタンドの社長こそ、小国グリーンエナジー合同会社を立ち上げた高橋さんその人で、偶然にもソーラーシティー・ジャパン代表上岡が良く知る人だったんですね。それで、今年雪解け後にソーラーシティー・ジャパンの企画としてこの小国を訪ねようとしていたところなのです。
間違いなくやりますので、是非参加してくださいね!
”行動の省エネから構造の省エネへ”
省エネ=エネルギーの節約という思い込みから、
そもそもエネルギーを使わずにすむ構造にする。
使うならできるだけ有効な使い方を
全く同感でした!
終了後、小澤さんを囲んで参加者との懇談会ではたくさんの質問が飛び交いました。
ある方は最後に「オリンピックの最高のお・も・て・な・し・は脱原発だ!」と言ったときはみんなで大拍手!
見形塩谷町町長も最初から最後まで参加。
塩谷も里山資本主義をやると。
まずは築62年の老朽化著しい庁舎を260haある町有林からとり木造庁舎を建てたい。かの西岡棟梁の最後の弟子、小川棟梁もこの町の住人なのでなにかおもしろいことが出来そうだと。
懇談会もあっという間に終わり、散会となりました。
企画いただいたくまの木の手塚さん加納さん有難うございました。
また、やわらかエネルギー学校もやりましょう!
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