2013年3月5日毎日ホールで開催、無事終了いたしました。
80名近くの方にお越しいただき誠に有難うございました。
SCJ代表理事上岡裕より挨拶とこれまでのSCJヒストリーを語ってもらい、早速スペシャルアドヴァイザー村上敦さんの講演会スタート。
『kwh=\キロワットアワーイズマネー』ますはお金の話をします!とのっけから環境セミナーには「え?」となるような大胆なツカミです。
しかし、何と言ってもお金がまわらなくては持続可能なことが出来ないので、お金の話を飛ばして先には進めない。
そして、「今、何もしないことがすでに“リスク”なんです」と。こうしているうちにもエネルギー問題は深刻になって行くし、早く手を打てば打つほど、日本版FITを有効利用出来るのだと。
国交省の「国土の長期展望」、2050年までに半数以上の地方自治体が消滅するというデータから今後特に、地方のやるべき、生きるべき道は自然エネルギーを地域のお金で地域の担い手がつくり、地域で消費して、外へ出ていくお金をすべてその地域内でまわして行く他ない。
そうして、地域が経済的に豊かになり自立することで雇用や社会保障が安定して、人材が外へ逃げて行かず、人口減少が留められると。
休憩中にもう一人のスペシャルアドヴァイザー、デンマーク在住ジャーナリストのニールセン・北村朋子さんのビデオレター上映。音声が少し聞き取りにくくすみませんでした。
更に、SCJ理事・壱岐健一郎もこの日エコツアーで海外でしたのでビデオレター出演してもらいました。
因みにこの撮影は北村氏、壱岐氏二人がデンマークツアー時にお互いを撮り合ったものです。
つづいて、SCJ理事馬上丈司氏講演。
タイトルは「エネルギー永続地帯指標から見える地域エネルギー自給率」。「エネルギー永続地帯指標」として毎年公表している。最新版は2012年末に公表したバージョンで、集計対象時期は2011年3月末時点、その中から日本の全エネルギー利用から再生可能エネルギー割合は2.14%と少し前に言われていた1%からは少し増えたが、まだまだ当然少ないと。
氏の独自調査による都道府県別ランキングはとても興味深く、来場者もかなり関心持って聞いてました。
自然エネルギー供給量&自然エネルギー自給率ともに『大分県』がトップ!地熱発電・地熱利用がともに全国1位が効いています。市町村別ランキングには大分県をトップに導いたエース的自治体があり、これも供給量&自給率ともに断トツ1位。その名は玖珠郡九重町!
日本地図に100%エネルギー永続地帯が可能な地をプロットすると、地方の数少ないところにポツポツと言った感じだが、50%にすると、日本の山脈つたいに集中して出来、20%になれば、更に色濃くなってくる。
村上氏同様、地方にはこのように多くのポテンシャルがあるため、地域のお金で地域のエネルギーをつくり、消費すべきであると、結論は日独研究者同じ結論でした。
2部は毎日新聞社・斗ヶ沢氏ファシリテーターによるパネルディスカッション。
講演者二人に加え、SCJ代表、エコロジーオンライン代表上岡氏とSCJ理事、日本エネルギーパス協会代表早田氏の4名で行われました。
上岡・早田両氏の現在の取り組みを簡単に紹介しながらディスカッションスタート。
自然エネルギーが普及しない理由の大きな一つとして馬上氏が指摘する「そもそもそれを利用する根本が理解されていないのでは?」を受けて、各人に「そもそも、何故必要なのか?」に答えてもらいました。
そして「普及の障害はどんなことか?」「普及に向けて私たち市民一人一人ができることは何か?」等々を熱く語ってもらいパネルトークも大いに盛り上がりました。
その中で全員が「具体的に動いてみる事が何よりも大事!!」と言っていて、参加された方も大いに刺激に、大いに励まされたことだろうと感じました。
参加者・登壇者のみなさま有難うございました。
これからも、SCJでは自然エネルギー普及のイグニッションキー役を果たして参りますので宜しくお願い致します。
SCJ専務理事 吉田登志幸
コメントをお書きください